じめじめした時期が近づくと、よく目にするムカデへの対策は、皆さんどうされていますか?
ムカデは飛んだり跳ねたりはしませんが、かみついて身を守ります。
その外見は多くの人にとって気味が悪く、なるべく避けたい存在ですね。
さて、ムカデはどんな時に活動するのでしょう?
私自身、昼夜を問わずムカデを見かけたことがあります。
特に日中に目にしたときは、暗い押し入れから出てきましたので、暗い場所が好きなのかもしれませんね。
ムカデがどのような状況で動き出すのか、家の中で見かけてしまいながら捕まえることができなかったという方は、こうした情報が役に立つかもしれません。
ムカデは電気をつけて寝ると出なくなるって本当?
ムカデは夜行性の生物で、通常、昼間は土の中で過ごしているとされています。
天候によっては、昼にも湿度の高い木陰や木の根元など、日光から隠れた場所に姿を現すことがあります。それはかなり不快な光景です。
家の中でムカデがうごめくと、つい慌てて灯りをつけることがありますが、それによってムカデがびっくりしてどこかに隠れてしまうことがあります。
ムカデを見た後は室内の灯りをつけっぱなしにして眠ると、ムカデが現れにくくなる可能性があります。
しかし、ムカデが隠れている可能性を否定できないため、安心は保証されません。
隠れているムカデを見つけたら、早めに殺虫剤を使用して駆除しないと、噛まれる恐れがあります。
夜間にムカデに遭遇して次の日の仕事に影響が出ることが心配ならば、寝室をしっかり閉めて、別の部屋で眠るのも一つの解決策です。
ムカデが出ても、ベッドで寝るなら安心!?
昼よりも夜に活動が増すムカデは、眠っている人のベッドに忍び込むこともあります。
ベッドの上で眠る方が、床で眠るよりムカデから保護されるかもしれないと思うかもしれませんが、残念ながらムカデにとって高さは障害になりません。
木や壁を登ることができるムカデにとって、ベッドの上もまた容易に到達可能な場所です。
とはいえ、床に直接寝るよりもベッドを使うことで、ムカデに遭遇するリスクを下げることはできます。
特に滑りやすい素材で作られたベッド脚は、ムカデにとって登りにくい障害となります。
ムカデは産卵期になると数十個の卵を産み、家の中で産卵すると大量発生する可能性があります。
ベッドであれ床であれ、ムカデの侵入を100%防ぐのは難しいのが現実です。
夜にムカデを見失った際、できる対処法はコチラの記事でも紹介しています。
ムカデが家の中に出てくるのはなぜ?
もしムカデが室内に姿を現すとすれば、それは彼らにとって住みやすい条件が整っているからかもしれません。
湿度が高く、狭くて暗い場所を好むムカデは、乾燥した環境を好みません。
家の中でよくムカデが見られる場所は、
- 押入れ→ホコリが溜まりやすく、程よく湿気があり、暗くて物の隙間に身を潜めるのに適している
- キッチン→シンク下には排水溝があり、水が近くにあるため、生ゴミなどの食糧源に恵まれておりムカデにとって住みやすい
- 浴室→湿度が高く、落ちた髪の毛が食べ物になり得る
など、ムカデにとって家は居心地の良い場所になり得ます。
ムカデは他の害虫、特にゴキブリを捕食するため、ゴキブリが多い環境はムカデにとっても魅力的です。
家を常に清潔に保ち、ホコリや生ゴミを始めとするゴミを減らせば、ムカデが住む環境を奪うことができます。
ムカデの家への侵入を未然に防ぐには、以下のことを心がけてください
- 定期的に住まいを掃除し、清潔に保ちましょう。
- ゴキブリやムカデのエサとなる生ゴミや食べ残しはすぐに片付けましょう。
- 食品は適切に保管し、放置しないようにしましょう。
- 湿気を避けるために、特に浴室の水はこまめに拭き取り、乾かしましょう。
- 家の隙間はしっかりと塞ぎましょう。 排水溝や換気扇の隙間にも注意して、カバーやネットで覆いましょう。
- 害虫が入り込む場所には罠を設置しましょう。
- 明かりを上手に活用しましょう。 夜間も照明を消さずに明るくすることで、ムカデの侵入を防ぐ効果が期待できます。
- 家の周辺にある不要な岩やブロックは撤去しましょう。 これらはムカデの隠れ家となり得るので、撤去することでムカデの侵入を減らすことができます。
自宅のムカデ対策を紹介
ムカデに刺されると、強い痛みや腫れ、そしてひりひりするような痛みを感じることがあります。
日中、キッチンや浴室といったムカデの侵入経路を塞ぎ、専用の殺虫剤を使用すると良いでしょう。
粉末タイプの殺虫剤を窓辺や玄関の外に撒くことで、侵入を防ぐことが可能です。
部屋の角に置けるタイプの殺虫剤もあり、これを使用すると効果的です。
夏はムカデが身を隠すことが多いのですが、夏の終わりになるとまた活動を始めます。
特に産卵期には事前に対策をしっかり行うことが推奨されます。
もし家の中でムカデが産卵するようなことがあれば、想像するだけで恐ろしいですよね。
ムカデを見つけたら、即座に駆除し、再び侵入することがないよう経路をしっかりと封鎖しましょう。
子どもを守るために…
小さな子供や乳児がいる家庭では、ムカデの毒による重篤な反応が懸念されます。
時にはアナフィラキシーショックを引き起こし、命に関わる事態に至る可能性があるため、その対策には万全を期す必要があります。
乳幼児の安全をしっかりと確保するには、蚊帳の利用が非常に効果的です。
最近では、簡単に設置できるワンタッチ式の蚊帳がオ容易に手に入ります。
ムカデが肌に触れるのを完全に防ぐための最善策と言えるでしょう。
大きさも様々で、大人が同伴できるサイズのものもあります。
家庭の環境に応じた最適なものを選択してください。
お子様や赤ちゃん、ペットを飼っているご家庭では、有害な成分が入った殺虫剤の使用にためらいがあるかと思います。
最近では、瞬時に害虫を凍らせるスプレーがあります。
もしまだ使ったことがなければ、試してみる価値は大いにあると言えるでしょう。
従来の殺虫剤のように床をべたつかせたり、害虫があたふたと危険な動きをすることもありません。
スプレーを吹きかけると、害虫はすぐさま凍りつき、動きを止めます。
ムカデだけでなく、ゴキブリなど他の害虫にも効果的な方法ですよ。
まとめ
ムカデを発見した際、夜間に灯りをつけておくことでその姿を見かける機会を減らせますが、これはあくまで一時しのぎに過ぎません。
ムカデを本質的に排除し、そのリスクを回避するためには、より根本的な対策が求められます。
ムカデが寄り付かないような環境を整えるためには、室内の湿度を低く保ち、清潔にすることが大切です。
特に幼児がいる家庭では、安全に考慮したムカデ予防策が必要です。
例えば、蚊帳を利用する、迅速に効果を発揮する冷凍スプレーを用意するなどが挙げられます。
また、もしムカデに噛まれてしまった際には、素早い応急処置が重要になります。
スズメバチに刺されたときと同じく、早急に適切な対応をとるべきです。
見た目が不気味で恐れられるムカデは、その姿だけで不快感を与える生物です。
とても怖ろしい存在であることは間違いありません。
ご自身やご家族が不快な体験をしないよう、予防対策を早めに施し、安全を確保しましょう。