夜眠ろうとした時…
ゴキブリを見かけて駆除しようとしたものの、どこかに逃げてしまった経験はありませんか?
ゴキブリは自ら姿を現さないので、途方にくれ、そのまま寝るほかない状況に陥ったこともあるでしょう。
さて、そんな時ゴキブリは何をしているのでしょうか?
活動的に動き回っているのでしょうか、それとも静かに身を隠しているのでしょうか。
最も心配なのは、寝ている間に人間の方へと近寄ってくることです。
そういった話を耳にしたことがあるかもしれません。
本当にゴキブリをそのままにして眠ったら、一体どうなってしまうのでしょうか。
この記事では、ゴキブリをその場に残した状態で寝ることのリスク、不安で眠れない時に試してほしい対策方法をお伝えします。
ゴキブリを見逃して眠るリスクは?
夜活動するとされているゴキブリですが、放置して眠った場合には特に以下の2点のリスクが考えられます。
- ゴキブリが再度現れる
- ゴキブリが繁殖する
これらについて詳しく説明していきます。
戻ってくる確率は高い
ゴキブリが再度姿を現す可能性はかなり高いです。
ゴキブリは人間の気配に反応しやすいため、あなたが眠って静かになると「今がチャンス」とばかりに動き出すことが考えられます。
実際、夜にゴキブリを見失い、翌朝目を覚ましたら再びゴキブリがいたという話はよく聞きます。
ゴキブリが再登場してしまうというのは、本当に気持ちの悪い話ですが、果たしてゴキブリは何をしているのでしょうか?
ゴキブリは主に食物を探して動き回っています。
彼らは何でも食べる雑食性で、人間の髪の毛や耳あか、そして口周りの食べかすさえも食料としてしまいます。
私たちが眠っている最中に、ゴキブリが髪の毛や耳、口の周りを這い回るなんて、考えただけでゾッとしますよね。
繁殖の危険性
もう一つのリスクがゴキブリの繁殖です。
夜に再び姿を現すのがまだマシな方かもしれません。
なぜなら、ゴキブリが放置されると、繁殖しやすくなり被害が拡大する可能性があるからです。
アース製薬によると、一般家庭でよく見られるクロゴキブリの場合、1卵鞘あたり22~28個の卵があり、生涯で15~20回産卵することがあります。
仮に1卵鞘に25個の卵があり、20回産卵した場合、1匹のメスから500匹の子ゴキブリが誕生する可能性があります。
これを考えると、1匹のゴキブリをそのままにしておくと、あっという間にゴキブリが増えてしまうということが理解できます。
「ゴキブリを1匹見たら、数十匹いると考えよ」という言葉もありますが、実際にはその数はもっと多いかもしれません。
このように、ゴキブリを放置して眠ることは、再度ゴキブリと対面するリスクと、気付かないうちにゴキブリが増えてしまうリスクを背負うことを意味しており、非常に危険な行為です。
ゴキブリが気になり、眠れない夜を過ごしているあなたへ
ゴキブリが視界から消えた際の不安を感じたときはどうしたらいいのでしょうか。
この不安な状況をどう乗り越えるべきか、ここで9つの方法をご紹介します。
ゴキブリを捜し出して駆除する
最も単純な方法かもしれませんが、見失ったゴキブリを探し出して退治することで、安眠へとつながるでしょう。
以下のような場所を念入りにチェックしてみてください。
- 家具の裏や側面
- 家電製品の裏側(ゴキブリは暖かい場所を好む)
- カーペットの裏
- カーテンの中や周り
- 天井
- 観葉植物の辺り
- エアコンの近く
探している最中は緊張感が高まるかもしれません。
しかし、見失ったゴキブリを探す作業は短時間で集中的に行い、それでも見つからなければ別の方法に移行しましょう。
ゴキブリが隠れそうな場所に殺虫剤をまく
お部屋でゴキブリが発見された時、彼らがどの辺りに潜んでいるかある程度予測が可能です。
ゴキブリは狭いスペースを好む傾向にありますので、例えばベッドの下、書棚の裏、または家具と壁の間といった場所に身を隠している可能性があります。
このため、特にそのようなエリアに対して殺虫剤を適用することをお勧めします。
ゴキブリがその場所に隠れている場合、驚いて飛び出してくることもありますし、そのままその場で力尽きることもあります。
とにかく、ゴキブリが隠れそうなエリアに殺虫剤を適用しておけば、一定の安心感を持って眠ることができるでしょう。
ただし、心配のあまり無差別に殺虫剤を散布してしまうと、それが健康に悪影響を及ぼす可能性がありますので、使用する際には慎重にポイントを絞って行うよう注意してください。
ゴキブリホイホイを設置する
ゴキブリがもっとも活発になるのは、日が沈んだ後の3時間と、夜が明ける1時間前です。
そのため、朝早く部屋から出るときにゴキブリに遭遇することがよくあるのは、この時間帯の活動性が高いからです。
もし、夜に目を離してしまったゴキブリが明るくなる前に行動を開始するのを避けたい場合は、ゴキブリホイホイを用意して、現れたゴキブリを確実にキャッチするようにしましょう。
ゴキブリホイホイを使用する際は注意が必要で、実際にゴキブリを目撃していない状態で部屋の隅々に設置してしまうと、アパートのような集合住宅では隣の部屋からもゴキブリがやって来ることがあります。
従って、ゴキブリホイホイはゴキブリを見つけた時のみ使うと良いでしょう。
私自身も、一度ゴキブリを退治したあとは、急いでホイホイを取り除いてしまいました(笑)。
また、ゴキブリを引き寄せる力が強いので、夜間の安全と安心を考慮して、寝室やベッドの近くには設置せず、可能な限り離れた場所に置くことをお勧めします。
コチラの記事も参考にしてみてください。
アロマオイルでゴキブリを遠ざける
ゴキブリは目があまり良くないものの、非常に優れた嗅覚を持っています。
この特性を利用して、ゴキブリが忌避するハーブやアロマの香りで対策をすることができます。
これによりゴキブリを直接退治するわけではありませんが、ゴキブリを遠ざける効果を期待できます。
部屋でアロマオイルを使用する際は、ディフューザーを用いて香りを広げたり、アロマスプレーを直接吹き付けたりしてみてください。
特に効果があるとされる香りは、ミント、ペパーミント、タイム、ローズマリー、シナモン、ナツメグ、クローブなどが挙げられます。
ゴキブリが遠ざかるのはこれらの植物から抽出される精油に反応するため、アロマオイルは自然由来の100%ピュアなものを選ぶことを推奨します。
別の部屋で寝る
見失ったゴキブリが気になりすぎる場合は、別の部屋で寝るのも一つの選択肢です。
その際は、ゴキブリが逃げ出さないように、元の部屋をしっかりと閉じておく必要があります。
ワンルームの場合など、別の部屋に移動するという選択肢がそもそも存在しないかもしれません。
そのような状況で試してみると良いのが、蚊帳を使用する方法です。
蚊帳を使って眠れば、ゴキブリが近づくのを防ぎつつ安心して休むことが可能です。
これが過剰な対策に思えるかもしれませんが、見失ったゴキブリの存在を気にしつつ眠るよりも、ずっと安心できるのではないかと思います。
毒餌剤を置く
失ってしまったゴキブリを放置し眠る際の懸念点は、再度現れるゴキブリだけでなく、そのゴキブリが速やかに繁殖するリスクもあります。
見失ったゴキブリが繁殖してしまうことを防ぐために、毒餌剤を置いておくのも良いでしょう。
毒のエサはすぐに効果を示すわけではありませんが、時間をかけて効果を発揮します。
エサの毒を取り込んだゴキブリは、自らの巣に帰ってきてしまいますが、やがてその場で命を失います。
その後、同じ巣にいる他のゴキブリがこの死体や排泄物を食べることで、毒が拡がっていくのです
この方法を使用すると、ゴキブリの繁殖を制御するだけでなく、全体の巣を排除する効果も期待できます。
コチラの記事も参考にしてみてください。
明かりを灯して就寝するのは有効か?
夜 ゴキブリを目から見失った際に、室内の灯りをつけておくことで、これらの害虫を寄せ付けないことができると思っているかもしれません。
ただし、残念ながら、これは誤解です。
ゴキブリは夜間活動的な生物として知られていますが、実際には光に対する感受性は非常に低いです。
これは彼らの視力が極端に弱いためで、灯りがついていても暗闇と区別することができません。
それどころか、彼らは夜間に活動する習性を持っているため、灯りがついていても活動を続けます。
このため、夜間に灯りをつけたまま寝てしまうと、電気代の無駄遣いにつながるだけでなく、ゴキブリの活動にはまったく影響を与えません。
結論としては、灯りを消して寝るのが最も賢明な選択であり、これが効率的かつ経済的な方法であると言えるでしょう。
詳しくはコチラで解説しています。
まとめ
本文を通してご理解いただけたかと思いますが、ゴキブリをそのままにしておいて就寝するのは、さまざまなデメリットが伴います。
ゴキブリは夜に活動する生物であり、寝ているあなたの周辺を徘徊する可能性があるのです。
また、彼らは非常に繁殖力が強いので、一度住み着かれると、数が増えてしまう危険性も否めません。
これらの点を踏まえると、ゴキブリを放置したまま眠るのはお勧めできません。
この記事で紹介した予防策や対策を試してみることをお勧めします。
寝る前にゴキブリ対策をして、翌日疲れた状態で目覚めないよう、十分な睡眠を取ることが重要です。
快適で安らかな睡眠を得られるよう願ってます!