コーヒーかすはゴキブリが嫌う匂い！？よくある勘違いと正しい処分方法

コーヒーをこよなく愛する私にとって、毎日のペーパーフィルターを使ったコーヒー作りは欠かせない習慣です。

いつもコーヒーを飲み終わったあと、残ったコーヒーの出がらしを見ては、「これを何かに活用できないものか」と考えていました。

そんなある日、「ゴキブリはコーヒーの出がらしのにおいが苦手だ」という話を耳にし、真偽を自分で確かめてみることにしました。

ところが、いろいろ調べていくうちに、「なんだか話が食い違っている」と違和感を感じるようになりました。

この記事では

• コーヒーの出がらしは本当にゴキブリを遠ざけるのか
• 室内でコーヒーの出がらしを置くリスク
• ゴキブリが本当に嫌うにおい

についてたっぷりとお伝えします。

ゴキブリはコーヒーかすの香りが嫌い！？

実は、コーヒーかすが漂わせる独特な香りがゴキブリの振る舞いに影響を与えるというのは科学的にも裏付けられています。

コーヒーの魅力的な香り成分の一つである「エチルフェノール」は、ゴキブリが危機を感じた時に同胞に警告するために放出するフェロモンと同じです。

この香りを嗅ぐと、ゴキブリはそれを危険のサインと解釈し、警戒するのです。

しかしコーヒーの香りには、ゴキブリを引き寄せる要素も

コーヒーが放つ香りには、ゴキブリを引きつける要素も含まれていることがあります。

心地よいコーヒーの香りの中には「ジメチル・ジスルフィド」という、特定の不快な臭気成分としても知られる物質が含まれています。

この成分は「腐った肉のような」臭いを発しますが、私たち人間にはそれが不快臭としてはあまり感じられないことが多いです。

しかし、ゴキブリにとっては魅力的な香りである可能性を排除することはできません。

※ゴキブリは腐敗臭や肉の臭いに惹かれることが知られています。

コーヒーかすがもたらすゴキブリ誘引の危険性

コーヒーの残りかすには、ゴキブリが警戒するシグナルと似たエチルフェノール、そして腐敗した匂いを思わせるジメチル・ジスルフィドという、二つの相反する特徴を持つ成分が存在します。

したがって、コーヒーかすは、ゴキブリにとって魅力的なものとして引き寄せると同時に、避けるべき信号として作用する、非常に矛盾した性質を有していると言えるでしょう。

これらの成分は一見相互に打ち消しあうように見えますが、ネット上の様々な報告によれば、その実態はもっと複雑なようです。

• 放置されたコーヒーカップでゴキブリが死亡しているのを確認
• コーヒーメーカーの内部でゴキブリを発見
• インスタントコーヒーのパッケージからゴキブリが出現

コーヒーは自然と湿り気を帯び、コーヒーメーカーは温かいため、ゴキブリにとって魅力的な隠れ場所となり得ます。

コーヒーの香りを嫌うゴキブリがいる一方で、逆に惹かれるゴキブリもいます。

ゴキブリのリスクを増加させるコーヒーかすの使用は控えるべし

コーヒーを飲む行為が作り出す環境は、ゴキブリが寄ってくる危険を孕んでいます。

そのため、ゴキブリを引きつける可能性のあるコーヒー粕を意図的に置くのは賢明ではありません

家庭内で以下のような使い方が行われている場合は、直ちに中止することを推奨します。

• 脱臭剤としてトイレや靴箱に使用する
• 肥料として庭に散布する

コーヒーには確かに消臭効果や土に混ぜることで肥料となる利点がありますが、ゴキブリ対策を優先するならば、これらの使い方は控えるべきです。

嗅覚を利用したゴキブリの餌探し！

ゴキブリの駆除戦略において、においは重要な要素です。

視覚に乏しいゴキブリは、その発達した嗅覚を使って食べ物を見つけ出します。

気味が悪いかもしれませんが、彼らは感覚豊かな触角で匂いを追跡します。

コーヒーの使用済みかすを置くと、食物と間違えて寄ってくることがありますが、強烈な匂いのするものを置けば、それを避けることもあります。

ゴキブリを引き寄せる＆避ける匂いリスト

コーヒーのかすと似たように、ゴキブリが惹きつけられる匂いは様々あります。

インターネット上でゴキブリが好むとされる匂いを集めてリストアップしました。

コーヒーかすに含まれるジメチル・ジスルフィドは腐った肉の匂いと同じ成分で、ゴキブリにとって魅力的な匂いです。

そのため、これらの匂いを室内に残すのは避けるべきです。

これらのハーブは人間にとっては快い香りですが、ゴキブリには不快なもの。

特にペパーミントはゴキブリ駆除に有用で、レモンの香りも嫌われるとされています。

これらの香りをゴキブリが入り込む可能性のある箇所に散布しておけば、侵入を防ぐ効果が期待できます。

賢いコーヒーかすの処理法：ゴキブリを寄せ付けないコツ

以前、トイレのにおい消しにコーヒーの残りかすを使ったことがありました。

狭い私のアパートには、その香りが隅々まで充満し、キッチンやリビングにも届いていました。

その時期は、ゴキブリがよく目撃されたものです。

今思えば、その香りが彼らを惹きつけていたのかもしれません。

その危険を知り、コーヒーの淹れ方や廃棄の仕方を見直し、ゴキブリを遠ざけるための工夫をすることが大切だと学びました。

素早くコーヒーを淹れることが重要です

手動ドリップやコーヒーメーカーで素早く淹れることで、長時間にわたって香りが室内に留まることなく、ゴキブリの出現も防げます。

問題は、香りを長時間室内に残すことです。

特に、水出しコーヒーはじっくりと時間をかけて抽出されるため、その過程が長時間に及び、香りも長続きします。これはゴキブリを引き寄せる原因になります。

また、コーヒーメーカーでコーヒーを長時間保温する習慣も避けましょう。

オフィスや家庭では、コーヒーを大量に一度に淹れて長時間温めておくことがよくありますが、これが空気中に香りを長時間漂わせ、ゴキブリを引き寄せるリスクを高めます。

飲む分だけ淹れ、余ったコーヒーは冷蔵庫で保存することを推奨します。

コーヒーかすをゴミ箱に直接捨てるのは避け、しっかりと密封した袋に入れてから廃棄しましょう。

これを怠ると、ゴミ箱の蓋が開いている際にコーヒーの香りが漂い、ゴキブリを引き寄せる原因になることがあります。

使用後のコーヒーかすは小さな袋に入れ、ゴミ箱に出す前にしっかりと閉じるのが理想的です。

スーパーマーケットで入手可能な小さなプラスチック袋がこの用途に適しています。

コーヒーが床にこぼれたら…

床にコーヒーをこぼした場合、それが家の中の害虫にとって魅力的な目標となることがあります。

• 液状のコーヒーは、湿気を好むゴキブリを引きつける要因になります。
• コーヒーの粉末は、食糧源としてゴキブリを惹きつけることがあります。

ゴキブリは湿った場所を好むため、床にこぼれたコーヒーは迅速に拭き取り、清潔に保つことが重要です。

コーヒーの粉末が床に散らばったならば、それを掃除機で吸い取ったり、しっかりと拭き取るべきです。

拭き取った後は、ゴキブリが嫌がるハッカ油のスプレーなどを使って、コーヒーの残り香を消すことが推奨されます。

コーヒーかすを嫌う害虫

コーヒー粉がゴキブリにとって魅力的である一方で、他の害虫に対しては忌避効果があるとされています。

• アリ…直接撒くか、彼らの通路に置くことで効果的。
• ナメクジやムカデ…これらの生物の通路に置いて忌避。
• 蚊…コーヒー粉を燃やすことで生じる煙が忌避効果を発揮。
• カメムシ…コーヒーの粉を撒くと忌避効果を発揮

野良猫の糞尿に困っている場合は、猫が嫌がるコーヒー粉を家の入口付近に撒くことも効果的です。

ただし、これを行う時はゴキブリを引き寄せる可能性も念頭に置く必要があります。

簡単・速乾！コーヒーかすの乾燥術

コーヒーかすを再利用したいとき、乾いた状態の方が扱いやすいですよね。

燃やす際にも、しっかり乾燥している必要があります。

普通は新聞紙に広げて太陽光で乾かしますが、天気が変わりやすい日や、害虫が気になる場合もあるでしょう。

そんな時は、電子レンジを使った乾燥法がおすすめです。簡単な手順は以下の通りです。

1. コーヒーかすをクッキングシートに広げて均一になるようにします。
2. 600Wで設定した電子レンジで5分間温めます。
3. まだ湿っているようなら、追加で加熱をしてください。
4. すべてが均一に乾いたら、乾燥完了です。

水分が早く蒸発するように、できるだけ平らに広げると効果的です。

広めの皿を使っても大丈夫ですよ。

ゴキブリ駆除の手軽で効果的な方法

ゴキブリが現れたとき、できれば安くて手間のかからない方法で対策したいものです。

時にはコーヒーかすが役に立たないことも。

私が試した中で最も効果を感じたのは「ブラックキャップ」という商品です。

毒を含んだ餌を置いて、それを食べたゴキブリだけでなく、その仲間にも効果が及ぶというわけです。

ネット上の評判も上々で、私も信用して使い続けています。

 

ブラックキャップに関してはコチラの記事もご覧ください。

必見！置き方が甘いかも！？ブラックキャップの置き場所を徹底解説

「最強」の呼び声も高い毒餌駆除剤「ブラックキャップ」。その効果は絶大ですが、より効果的な置き方を提案しています。家の中から外まで詳しく解説しているので、ぜひ読んでくださいね。

kurashinochie.com

コーヒーかすはゴキブリが嫌う匂い！？　まとめ

コーヒーかすに含まれる香りには、ゴキブリを引き寄せる成分と避けさせる成分が同時に存在します。

実際に私が試した結果やインターネット上の評判を参考にすると、ゴキブリが集まる可能性が高いと思われます。

コーヒーを淹れた後やコーヒーかすを廃棄する際には、次のような点に留意することが大切です。

1. コールドブリュー（水だしコーヒー）は香りが長く残るため適していません。
2. コーヒーマシンでコーヒーを長時間温めておくのも好ましくありません。
3. コーヒーかすは直接ゴミ箱に捨てずに適切な処理を心がけましょう。

不幸にも、人間が好むものがゴキブリにも好まれるというのは、よくあることのようです。