部屋の明かりを消して布団に入ると、突然どこからともなく不気味なカサカサという音が聞こえてきます。
これはもしかすると、部屋を歩き回るゴキブリによるものかもしれません。
実際に、一人暮らしを始めた初夏に、私も似たような経験をしました。
しかし、本当にゴキブリの動きがそこまではっきりと聞こえるものなのでしょうか?
この記事では
- 深夜に聞こえるカサカサ音がゴキブリによるものかどうか
- エアコン内部にゴキブリが隠れている可能性
- ゴキブリが音を立てて逃げる背景
などを詳しく解説していきます。
夜間に響く怪しい音:ゴキブリが犯人か?
夜、一人で眠るときに、普段は静かなはずの家から台所やクローゼットの方から「ガサッ・カサッ」という音がすることこがあります。
窓は閉じられており、エアコンも停止している静かな状況の中で、この音がする原因とは何でしょうか?
これは、ゴキブリが動く音である可能性があります。
ゴキブリは硬い表面を歩くときは音を立てませんが、ビニール袋や紙袋の上では、軽い体重でも音を発します。
この音は足音というより、ビニールや紙が摩擦する音であり、映画館でポップコーンの袋に触れるだけで音がするのと同様です。
空を飛ぶ際の「ブーン」という音はゴキブリ?
カサカサした音の他に「ブーン」という音が夜に響く場合、それはゴキブリが飛んでいる音かもしれません。
この考えだけで恐ろしいですが、そのような時は、布団を頭からかぶって耐えるのが最良の策です。
深夜の怖い音、他の生物からの可能性も
深夜に聞こえる「カサカサ」や「ガサゴソ」の音はゴキブリに限ったことではありません。
住んでいる地域や周辺の環境によっては、他の生物も夜間に活動している可能性があります。
考えられる生物にはネズミ、ムカデ、ヤモリ、大型のクモなどがいます。
これらの生き物も歩くことで様々な音を発することがあります。
その他の音としては、特に古い建物でよく起こる「家鳴り」も考えられます。
エアコンからの異音:ゴキブリが原因の可能性は?
エアコンを使用している際に、時折不思議な音が発生することがあります。
この音には「カタカタ」、「パキパキ」、「パチン」、「バサバサ」といった種類があり、これらはエアコン自体の動作音か、もしくはエアコン内に侵入したゴキブリが発する音かのどちらかです。
通常、エアコン使用中や電源を切った直後にこれらの音が聞こえるのは、エアコンが正常に動作している証拠ですから、特に心配する必要はありません。
しかし、エアコンがオフの状態で音がする場合は、ゴキブリが内部に侵入している可能性があります。
エアコンは外部のホースを介して家の内外が繋がっており、ゴキブリはこのホースや外壁の隙間から侵入することがあります。
エアコンの内部は暗く、暖かいため、ゴキブリにとっては非常に快適な環境となります。
ただし、エアコン内に殺虫剤を直接スプレーすることは、故障の原因となるため推奨されません。
ゴキブリに対してある程度の耐性がある方は、大胆にエアコンのフタを開けてゴキブリを追い出す試みをすることができます。
もし自分で対処するのが難しい場合は、プロのエアコンクリーニングサービスに依頼することで、安全かつ確実に掃除してもらうことが最善の選択です。
ゴキブリが音にどう反応して逃げるか
ゴキブリは人が騒がしく動いている時には滅多に姿を見せません。
そして、もしゴキブリが姿を現したとしても、私たちが大きな足音で近づくと、それをすばやく感じ取り逃げてしまいます。
ゴキブリは非常に聴覚が発達しているのではないかと思われがちですが、実はそうではありません。
実際には、ゴキブリは人間のような耳をも持っていません。
では、どのようにして周囲の音を感知するのかというと、ゴキブリは空気の振動を感じ取るための特殊な構造を持っています。
主な感覚器官は触覚、尾角(お尻の突起)、そして感覚毛(細かい毛)で、これらを利用して空気の振動を敏感に捉えます。
音は空気の振動の一形態ですから、耳がなくても、ゴキブリは周囲の微細な空気の動きを感じ取ることができます。
したがって、ゴキブリは実質的に全身を使って音を感知しているとも言えます。
大きな音を使ってゴキブリを追い払う方法
ゴキブリが音(空気の振動)にどれほど敏感であるかを知っていれば、部屋に潜んでいるゴキブリを追い払う方法、または姿を見ずに済ます方法が考えられます。
その方法とは、単に大きな音を立てることです。
例えば、大きな足音を立てる、手を叩くなどの行動が効果的です。
これらの人工的な大きな音により、ゴキブリは驚いて隠れる傾向があります。
私が住むアパートでは、テレビのある部屋にはほとんどゴキブリが現れません。
これは、テレビからの音が壁や床を通じて振動として伝わるからかもしれません。
ただし、アパートやマンションでの生活では、階下の住人への配慮から、大きな音を出すのは避けたほうが良いでしょう。
さらに、ゴキブリは本質的に臆病な生き物であるため、大音量でなくても、小さな音でも効果的にゴキブリを逃がすことが多いです。
また、部屋の照明を明るく保つこともゴキブリを追い払うのに一役買います。
ゴキブリに効果的に接近するコツ:静かに、正面から
ゴキブリを見つけた際に退治しようとする時に、いくつか知っておくと役立つコツがあります。
特に、ゴキブリには正面から静かに近づく方法が最も効果的です。
ゴキブリの視力は非常に弱いため、人間の姿をほとんど認識することができません。
そのため、ゴキブリに対してどのように見られているかを気にする必要はありません。
重要なのは、ゴキブリが音(正確には空気の振動)に非常に敏感である点です。
そのため、静かにそしてゆっくりと近づくことが重要です。
無音に近いほど静かに接近することで、ゴキブリに警戒されることなく近づくことが可能です。
もしハエたたきなどで直接叩く場合は、大きな動作は避けて、小ぶりに素早く振り下ろすことがポイントです。
これらの方法を押さえておくことで、ゴキブリとの遭遇時に冷静かつ効果的に対応することができます。
まとめ
時折、部屋の隅から聞こえてくる不審なカサカサという音が聞こえることがありますよね。
この音の原因を特定するのは時に難しいことがありますが、深夜に普段は聞こえない音がしたら、ゴキブリが活動しているかもしれません。
このような場合は、できるだけ早くライトを点けて周囲を確認し、ゴキブリを発見した場合は、殺虫スプレーを使用して迅速に対処することをオススメします。